α99でDレンジオプティマイザーはあまり使わない

2016年1月6日

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この写真はα99でDレンジオプティマイザーの設定を変えて撮って並べたものです。

上から「D-R OFF」「DRO AUTO」「HDR AUTO」となっております。

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絞りやシャッター速度、ISOなどはすべて統一でMモードで撮ってます。

結論としては一番上の「D-R OFF」が良いと思います。

Dレンジオプティマイザーによる補正をしていない写真ですね。

やはりこれが写真としては自然で一番。

色合いですね、気になるのは。

黒、白、赤、青のコントラストがちゃんと出ている気がします。

他の2枚は黒に補正が効いているのでなんだか淡くなっている感じです。

Dレンジオプティマイザーというのはそういうものなんですね。

白とびや黒つぶれというものの明暗差をなくして、より人間の目に近づけるというもの。

こういう物撮り系には適していないのかも知れません。

ポートレートで逆光を使う場合は人が浮かび上がって印象的になるのでしょうね。

フラッシュを使用した日中シンクロを使えないなどの条件の時に生きる設定でしょうか。

「HDR AUTO」は論外ですね。

黒が白っぽくなってもう白い部分なんかはおかしな色になっちゃってますから。

これは個人の好みがわかれるかも知れませんね。

DRO設定「DRO AUTO」「HDR AUTO」の写真は僕はあまり好きくないです。

とにかくどちらの設定も物撮りではあまり使いたくないですね。

「D-R OFF」にしておくのがとりあえずは無難ですわ。

もう一つ、窓の外の風景が白とびしているパターンは次の通り。

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こういった状況ですとHDRが強いですね。

ちょっと6.0EVというのはやりすぎでコントラストが失われてますが。

窓の外の緑と部屋の中のマウスの陰って黒い部分まで写し出されています。

これはすごいですね。

晴れた日に部屋の中で逆光撮影をすれば窓の外は必ず白とびしますから。

これを白とびをおさえて黒つぶれした部分も持ち上げているのです。

使いようによっては面白いかも知れませんね。

建築写真などで内装を撮る際などには内装とともに外の庭も映り込むといい感じかも知れません。

ただ、調整が結構必要となりますので、時間が限られた写真撮影の現場においてはなかなか難しいかと思われます。

プレビュー画面が出てくるまでに4,5秒かかりますから。

時間の限られた撮影でこの待ち時間は結構長く感じちゃいますよ。

しかしデジタルなカメラはだんだんと奥が深い機器となってきてますね。

カメラマンにはこれを使いこなすだけの能力が必要な時代でもあるということです。

まあこれまでの話しはRAWで記録してたら全く関係ありませんけども。。。

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