小心者のカメラマンは繊細なココロに傷をおいました
大変ショックを受けました。
当日動画エンドロールの制作をしていたら、隣のメイクルームからこんな会話が聞こえてきたのです。
「ビデオっていらないよねぇ~」
「誰が観るのビデオなんて」
メイクさん同士で話をしているようです。
私はどうにもこの会話が聞こえる場所にいられなくなって、気配を消して一時的にその場から離れました。
ちょっと苦しいです。
息苦しいです。
いつも笑顔の先生と呼ばれているメイクさんがこんな陰口をたたいているなんて。
もしかしたらわざと聞こえるように言っていたのかも。
人間の怖さを感じてしまいました。
表と裏では見せる顔が違いますね。
まあしかしイチイチこんなことを気にしていては仕事が務まりませんが。
確かに、ビデオカメラマンってメイクさんに嫌われているのをヒシヒシと感じますよ。
何なんでしょうね。
こちらとしては撮っているのは新婦さんなんですけど、メイクさんも少なからず構図に入っちゃいます。
それがイヤなんでしょうか。
撮られるのが嫌??
それって、ちょっと過剰すぎますよ。
自意識過剰ってやつです。
撮るカメラマンもそのビデオを観る新婦さんも、映っているメイクさんのことなんてなんとも思ってませんから。
メイクという時間に追われた仕事スペースに入られて邪魔だとも思ってらっしゃるのかもしれませんが。
カメラマンとしては新婦さんのためを思って撮っているだけのことなんです。
そりゃなるべくスタッフさんに迷惑はかけないように極力気をつけて撮影してますよ。
まあ中にはそういったことに関して無頓着で気の利かないビデオカメラマンもいますけどね。
ただビデオカメラマンというだけで毛嫌いするのは人間が小さいってもんですよ。
そう、ビデオカメラマンとしてというより、一人の人間として接してもらいたいものですね。
人とはココロで接しましょう。
ということで、今日は何も聞かなかったことにして、こちらとしては今までどおり、新郎新婦さんお二人のために「心」で接していきます。
まあしかし、時には耳を塞ぐことも大事ですね。
当日動画エンドロールで入る時は動画カメラマン、写真撮影で入るときは写真カメラマン。
当然ですが、撮り方も違えばカメラマンとしての振る舞いも変わってきます。
写真カメラマンとしてですとできる限り新郎新婦のお二人とフランクに接し、会話をして声掛けをしながら撮影していきます。
こんな感じですと雰囲気は和みますね。
しかしこれが当日動画エンドロールなどのビデオカメラマンとなるとまた違ってきます。
動画ですので数秒間の動きがあります。
カメラマンが話しかけちゃうとその撮っている数秒間がしゃべっている数秒間になってしまうのですね。
すると動画もどれもしゃべっているような映像となってしまいます。
ですので動画カメラマンビデオカメラマンは声掛けや会話ができないのです。
動画ビデオカメラマンを観察してみてください、だいたいが黙って撮影してますから。
新郎新婦のお二人と会話するのは挙式前のメイクルームでの挨拶と送賓後の挨拶だけ、なんて時もあるほどです。
動画ビデオカメラマンも決して無口なわけではないのですよ。
職業柄しゃべっては撮れないってだけ。
そう考えると写真カメラマンのほうが私は向いてます。
できる限り新郎新婦のお二人とはコミュニケーションを取りながら撮影したいのです。
カッコいい写真もいいですが、笑顔写真ももっといいものですからね!
そんなわけでメイクさん、新郎新婦さんのために頑張って撮影しているカメラマンを優しく受け入れてあげてくださいな。